2008年05月23日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その43)

《 鑑賞作品・その43 》
          
  四十八億円かけて            
  完成した文化施設の
  こけら落としが
  江戸のコメディでは
  笑い話にもならぬ

            杉田啓幸

 
 *******************************

 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

 http://5gyohka.com/

 ******************************* 



同じカテゴリー(『五行歌の事典』観賞交換日記)の記事画像
『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その7)
『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その6)
雪
同じカテゴリー(『五行歌の事典』観賞交換日記)の記事
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その42) (2008-05-17 16:43)
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その41) (2008-05-13 16:43)
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その40) (2008-05-05 11:25)
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その39) (2008-04-30 16:06)
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その38) (2008-04-26 09:55)
 『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その37) (2008-04-23 06:41)

この記事へのコメント
 バブル花盛りの頃、有り余る税収をいいことに、各地に文化会館やら
多目的ホールやら生涯学習センターやらが競うように作られたもので
ある。ところが、これらの施設には、いわゆる「ハコモノ行政」の産物と
いわれるようなものが少なくない。いわゆる、“仏作って魂入れず”“ハ
ードばかりでソフトなし”というやつである。

 これに似たようなことは、1980年代の後半、PC-VANやNIFTY-Ser
veといったパソコン通信プロパイダが次々と誕生。SIGやフォーラムと
呼ばれる特定テーマの会議室や電子メール、チャットなどを主要なサー
ビスとして提供し始めた。そして、パソコン通信の草創期からいち早く
参入した私は、異業種間交流や特定テーマの勉強会を主催し、自己啓
発のツールとして大いに利用させてもらったものである。

 そして、会社の仲間たちから、よく「私もやりたいのだが・・」と相談を
もち掛けられるたびに、私は、「パソ通に入るということは、封筒と便箋
と切手を買うのと同じ。便箋に何を書くかが問題だ。」と答えたものであ
る。その危惧の念は不幸にも的中し、大枚をはたいてパソコンを購入し、
パソ通に入会したものの、その後、パソコンはホコリをかぶった“タダの
箱”と化しているケースが意外に多かったのである。

 前掲の五行歌に戻るが、まだ「江戸のコメディ」でもやるだけマシなほ
うで、先のパソコンのように“タダの箱”と化してしまった文化会館や“無
目的ホール”になってしまった多目的ホールがあちらこちらで散見される。

 幸いにも、パソコン通信のほうは、その後、インターネットへと発展し、
ホームページからブログ、SNS、検索サービス、音楽配信、動画配信、
通信販売・・と、コンテンツには事欠かず、購入したパソコンが“タダの箱”
と化してしまっているケースは少ないとは思うが・・。
Posted by 玉井たけし at 2008年07月27日 09:39
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その43)
    コメント(1)