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2008年02月22日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その16)

《 鑑賞作品・その16 》

  あはは                 
  冗談だよ冗談
  と笑っている時
  人は本音を
  吐いている

          谷川 俊   


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

 http://5gyohka.com/

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2008年02月20日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その15)

《 鑑賞作品・その15 》

  宇宙の                 
  果てに
  もう一つの地球
  そこの私も
  こうして書いている
               那須邦彦   


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

 http://5gyohka.com/

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2008年02月18日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その14)

《 鑑賞作品・その14 》
              
  電車のなかの幼子は           
  舌をくるくる
  足首ぐるぐる
  嬉しさまわして
  父の話を聞いている
                須賀知子 
 

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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

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2008年02月16日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その13)

《 鑑賞作品・その13 》
  
  流感が                 
  流感を
  診療している
  雪ふり
  つづく          
           重藤 脩 


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

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2008年02月14日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その12)

《 鑑賞作品・その12 》
  
  空に抜ける               
  山あいの道を見上げ
  私も
  今日を
  越えようと思う

              陣内尚子   


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年02月12日

あなたも「静岡東部五行歌会」に参加してみませんか?

◆「静岡東部五行歌会」へのご案内

昨年5月に誕生した静岡東部五行歌会ですが、毎月第2土曜日の午後、沼津駅前のパレットで定例歌会を催し、みんなで、お互いの作品を鑑賞し合ったり、歌評や感想を述べ合ったりしています。

みなさんも、この新しい短詩形文芸である五行歌に挑戦し、感受性に富んだ潤いのある生活を送ってみませんか? 


 《3月歌会のご案内》

1.日 時  3月8日(土) 1時半 ~ 5時

2.場 所  沼津市・パレット3階・Eルーム
         (沼津駅南口より徒歩1分)

3.参加費  1,000円/回
        ※初めての方は「ご見学」ということで無料です。

 ☆当歌会について、詳しくお知りになりたい方は下記へお電話ください。

          静岡東部五行歌会・玉井 武(TEL:090-2570-6485)

  


Posted by 東部五行歌 at 10:00Comments(0)お知らせ

2008年02月11日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その11)

《 鑑賞作品・その11 》
      
  観音さまを               
  拝んだら
  お昼は「駒方どぜう」へ
  気分は
  江戸の町娘

              飯泉和子


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年02月09日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その10)

《 鑑賞作品・その10 》
  
  初デート
  着る服迷うは
  男も同じ
  ビシッと
  一発きめたろかい

             安居省治(17歳)


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年02月06日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その9)

《 鑑賞作品・その9 》
  
  小指の形が               
  あんまり
  似てて
  涙が出るほど
  家中笑った

          井上幸子 


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年02月04日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その8)

《 鑑賞作品・その8 》

  知らん顔
  している
  犬の前を
  知らん顔して
  猫が通る

         大井修一郎



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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年02月02日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その7)


  

《 鑑賞作品・その7 》

  満天の星                
  おとうさん
  また
  人を
  好きになりました

            綿屋誠子 



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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年01月31日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その6)

《 鑑賞作品・その6 》



  
 


 空が青いと云って       
  
 ひと休み

 海がきれいと云っては

 ひと休み

 年寄二人の初詣

               松下 親

 

 【作者紹介】 松下 親さんは、この作品を創られたとき、なんと、九十一歳の
          おばあさんだったそうです。
 
 ※上の写真をクリックすると、写真が拡大表示されます。
  
   
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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇写真の出展

    「知念岬公園へ降りる道より」 ~壁紙ご提供サイト~

http://k-kabegami.sakura.ne.jp/chinenmisaki/3.html

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2008年01月30日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その5)

《 鑑賞作品・その5 》

  流れの軌跡を
  岩に遺し
  川は
  みえない水で
  満ちている

          水源 純


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  ◇作品の出典
     草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年01月28日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その4)

《 鑑賞作品・その4 》

  からだは                
  土
  わたくしという
  花が
  咲ききる迄

          寺本一川 


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 ◇作品の出典
    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年01月26日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その3)

《 鑑賞作品・その3 》
                
  北風のなかを              
  郵便屋がきた
  手紙も
  ぴんと
  つめたい

          李 陽子


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◇作品の出典
   草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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2008年01月25日

今日の読売新聞・静岡版に!

みなさん、ホットニュースです。

今日の読売新聞・静岡版の『よみうり 五行歌』欄に東部五行歌会から
2名の方が入選され、うち1名の方は、な、なんと特選です。

        ☆

        [注] (  )内の文字は、原文の“ルビ”を示しています

 【特選】

  「顔じゃない だから」
  妻は笑って言う
  「ここまで来れた」
  俺の癇癪(かんしゃく)
  もう 破裂寸前

             函南町 渡辺一三夫


   《講評》 ~三好叙子先生~ (*1)

   五行歌は一人ひとりの呼吸が生きる詩型。特選は、間(あい)の手の
  ような2行目といい、なかでも個性的な呼吸の歌である。日常のやりとり
  も窺(うかが)え、このご夫婦、絶妙のコンビとみた。   


 【入選】

  犬をなぐった娘に
  声を荒らげる
  私は
  犬にも娘にも
  手をあげたことがない

             沼津 木綿(ゆう)

 
 《講評》 

   木綿さんは、思いがけない娘の行為に衝撃を受ける。
  天性の優しさか、自分を律してきたのか。「犬にも娘にも」
  が印象的。

        ☆

渡辺一三夫さん、木綿さん、本当におめでとうございました。


 ※ (*1) 五行歌の会本部・副主宰

 ※『よみうり 五行歌』は、毎週金曜日、読売新聞・静岡版に掲載されています。
  


Posted by 東部五行歌 at 09:30Comments(3)お知らせ

2008年01月25日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その2)

 《 鑑賞作品・その2 》
               
  自販機の                
  光の
  中に
  雪が
  降る

        小原淳子 

    
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 ◇作品の出典
    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

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Posted by 東部五行歌 at 08:39Comments(2)

2008年01月24日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その1)

◆はじめに               

 五行歌づくりの楽しさは、まず「作ってみる」ことから始まりますが、と同時に、ひとの作品に接して、それをじっくりと味わってみる、つまり、「鑑賞してみる」ということも大切なことです。

 全国各地で行われている五行歌会の楽しさは、この「作る楽しみ」と「人の作品を互いに鑑賞し合い、共感し合える喜び」とが同時に味わえるからではないでしょうか。

 五行歌の「作る楽しさ」と「鑑賞する楽しさ」、この二つは自転車の両輪のようなもので、どちらが欠けても、それは自転車とは言えないくらい大切なものです。そればかりか、これら二つの関係は相互補完の関係にあると思います。とりわけ、ひとの作品に数多く接して鑑賞眼を高めていくことが、五行歌を作るうえで、大きな力となることは間違いないようです。

 そこで、今回は、草壁焔太編『五行歌の事典』(東京堂出版)に掲載されている作品の中から一日一首ずつ取り上げていきますので、みなさんが感じたことを「ひとくちコメント」として載せ合ってみませんか。

 五行歌の鑑賞は、十人の読み手がいれば十通りの解釈や感想があると言われています。
このように鑑賞しなければいけない・・などというものはありません。みなさんが、今日まで生きてきた道が違えば、その作品に対する感じ方も違っていて当然だからです。

 さぁ、みなさんの感性に従った、自由な感想を、短くて結構ですので書き記してみましょう。 

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 ◇作品の出典
   草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)
http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇作者名について
   敬称は省略させていただきました

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《 鑑賞作品・その1 》
   
  五〇すぎても              
  ケンちゃんと
  呼ぶ
  古里はいつも
  少年時代

          船津健治   


2008年01月23日

                       










                             雪の


                           思い出


                           まっさらな雪に


                           ふたつの足跡


                           道なき道に続く轍




                                                  【katochan作】

                
タグ :五行歌


2008年01月22日

あなたも「静岡東部五行歌会」に参加してみませんか?

◆「静岡東部五行歌会」へのご案内

昨年5月に誕生した静岡東部五行歌会ですが、毎月第2土曜日の午後、沼津駅前のパレットで定例歌会を催し、みんなで、お互いの作品を鑑賞し合ったり、歌評や感想を述べ合ったりしています。

みなさんも、この新しい短詩形文芸である五行歌に挑戦し、感受性に富んだ潤いのある生活を送ってみませんか? 


 《2月歌会のご案内》

1.日 時  2月9日(土) 1時半 ~ 5時

2.場 所  沼津市・パレット3階・Eルーム
         (沼津駅南口より徒歩1分)

3.参加費  1,000円/回
        ※初めての方は「ご見学」ということで無料です。

 ☆当歌会について、詳しくお知りになりたい方は下記へお電話ください。

          静岡東部五行歌会・玉井 武(TEL:090-2570-6485)  


Posted by 東部五行歌 at 21:28Comments(0)お知らせ