2008年04月17日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その35)

《 鑑賞作品・その35 》
  
  巨木の                 
  倒れっぷりに
  慰められ
  森を
  出る     
         草壁焔太 


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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

 http://5gyohka.com/

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この記事へのコメント
 地球上の動植物の中で一番長命なのは樹木なの
だそうです。世界最長寿の樹木は、北アメリカのイガ
ゴヨウマツで約4,000年、日本では屋久島の縄文杉
が約2,200年。そこまではいかなくても、樹齢500年
や1,000年というスギやクス、カヤ、イチョウ等の樹木
は、全国各地の森や神社の境内などで数多く見受け
られます。

 ただ、これらの古木にも、いつかは「最期の日」が
訪れるのです。岩手県雫石町で「森姫」の愛称で親し
まれていた樹齢500年のブナの巨木が倒れていたの
が、山岳愛好家によって発見されたという記事が岩手
日報の06年11月7日号に載っていました。

 「森姫」は地上1.5メートルのところでポッキリと折れ、
折れ残った幹の内部は空洞化が進み、倒れた幹の
ほうは、みずみずしさを残したまま静かに身を横たえ、
「森姫」の周囲30メートルにはポッカリと空間が広がっ
ていたそうです。

 前掲の作品は、焔太先生の数多くの名作のなかで
も、私の一番好きなお歌です。

 巨木は、その立ち姿も荘厳で、ある種の人格すら感
じさせる樹が少なくありません。そして、その巨木が天
寿を全うし静かに横たわっている様は、幾星霜を生き
抜いてきたもののみが示しうる壮絶さと厳粛さを湛えて
いるに違いありません。

 巨木の、あまりにも見事な倒れっぷりに深い感銘を
受けた焔太先生が、半ば放心したような気持ちで森を
後にされる姿が目に浮かぶようです。私も癒されました。
Posted by 玉井たけし at 2008年04月21日 09:03
 
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