2008年05月13日

『五行歌の事典』 鑑賞交換日記 (その41)

《 鑑賞作品・その41 》
       
  「くやしいけど             
  素直に
  なれない」と
  思う素直な
  私がここにいる

            彩  乃
                

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 ◇作品の出典

    草壁焔太編 『五行歌の事典』(東京堂出版)

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10579-7

 ◇五行歌の会・公式ホームページ

 http://5gyohka.com/

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この記事へのコメント
そうかぁ~・・・

「素直になれないと思うこと」が実は素直な心なのかぁ・・・

たった五行でも 色んなことに気付かされますね
Posted by katochankatochan at 2008年05月15日 22:30
 この作者、出典によると、作品投稿当時は15歳。つまり、思春期に
よく見られる第2次反抗期のまっただ中なんですナ。

 親の言うことが素直に受け入れられなくなり、すぐに口答えしてしまう。
このこと自体は、本人の精神的成長過程のなかで、自立心や独立心が
芽生えてきた証拠でもあるのですが、始末の悪いことに、親の言うこと
には、なんでもかんでも反抗的になってしまうことがあります。

 「くやしいけど/素直に/なれない」、つまり、親に対して反抗した後、
「しまった!」と後悔はしているんだけど、その後のセルフコントロールが
利かなくて、そのまま押し通してしまう・・。そんなイライラした情けない
気持ちが初句の「くやしいけど/素直に/なれない」によく表れていると
思います。

 ただ、この作者の素晴らしいところは、三句目から結句に掛けての
「・・と/思う素直な/私がここにいる」という風に「素直になれない自分」
を客観視しているもう一人の「素直な自分」がいるということを認めている
ことです。

 人間、誰しも、この「素直になれない自分」(主観的・情動的)と「素直
な自分」(客観的・理性的)という“二人の自分”のせめぎ合いの中で
成長していくのではないでしょうか。
Posted by 玉井たけし at 2008年05月17日 16:37
 
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